死なないあたしの恋物語
「ちょうど良かった。洋人君もこれを見てよ」


「あ、待って!」


慌ててとめようとしたけれど、遅かった。


美鈴さんはスマホを洋人君に見せてしまったのだ。


洋人君は昨日のあたしの服装を知っているから、あたしだとバレてしまう……!


「誰、これ?」


次の出てきた洋人君の言葉にあたしは「えっ」と目を見開いた。


洋人君は写真を見て首をかしげている。


「誰って、浅海さんだよ。洋人君、昨日浅海さんを見ているんだからわかるでしょう?」


美鈴さんが突っかかるように聞く。


「あぁ。確かに昨日は一緒にいたよ。俺が家までちゃんと送ったんだ」


洋人君は笑顔になってそう言った。


「その後もあたしたちは浅海さんの後をつけていたの! そうしたら、洋館に続く道に歩いていったのよ!」


雅子さんが畳み掛けるように言う。


もう、ダメだ。


そう思って下唇をかみ締めた。


だいたい、不老不死のあたしが家まで尾行されるなんて、気が緩んでいるとしか言いようがない。


いくら記憶を改ざんできると言っても、恋にかまけていたせいだとしか思えなかった。


「お前ら、千奈のことを尾行してたのか?」
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