【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「私、今から美容室を予約しようと思っているの。
だから迎えはいいです。 現地集合にしましょう」

「そっか。美容室の場所はどこ?」

「表参道」

「分かった。じゃあ、近くのレストランに予約をしておくよ。 お店が決まったら地図と一緒に送っておくから」

「ええ、分かりました。では後程。」

自分でも大胆な事をしてしまったと思いました。

けれど、丁度美容室に二ヵ月ほど行っていなかったし、トリートメントもしたいし髪の毛先も揃えたかった。

いつもの行きつけの美容室でも良かったけれど、どうしてももう一度彼女に会いたくなってしまった。 私の知らない白鳥さんをもっと知りたくて、少しだけ欲張りになっていた。


もしも彼女が今日休みだったのならば、予約が取れなかったら諦めよう。
そう思っていたけれど、午後二時半にすんなりと予約は取れてしまった。
数時間後、実悠さんに会いに行った事を後悔する事を知らずに。

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