【完】嘘から始まる初恋ウェディング

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表参道にある、実悠さんが勤めている美容サロン「Ank(アンク) engel(エンジェル)」はネットで検索すると都内でも有数の人気店らしい。

ガラス張りの店内は、オレンジを基調としていて明るい空間。 観葉植物が活き活きと実り、とてもお洒落な空間だった。

いつも行く個人サロンも落ち着いていて、素敵な美容室だったけれど、ここは都内でもカリスマ美容師と呼ばれる人間達の集まりで、美容を志す者の聖地とも呼ばれているらしい。

どうやら美容室だけではなく、ネイルサロンやマッサージや睫毛エクステまで幅広く併設されているらしい。 


店内は活気があり、お洒落な美容師さんで溢れていた。 こんな都会的なサロンに一人で来た事はないので、思わず挙動不審になってしまう。

…よく当日予約が取れたものだ。


椅子に案内されると、きょろきょろと辺りを見回し実悠さんを探す。
鏡越し、こちらへ向かって歩いてくる実悠さんにすぐに気づく。

さすがは都内のお洒落な美容室。 男女共に綺麗な人達が多い。 けれど、その中でも背が高くずば抜けてスタイルの良い実悠さんはひと際目立っていた。

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