【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「おかしいと思っていたのよ。 秘書なんてつけるのを嫌っていたお父さんが秘書をつけるとか
かと思えば企画部に入り浸っていて、ちっともお父さんの仕事を手伝っているようには思えない。
少し調べたら何なの。 ノエルからやって来たなんて大嘘じゃない。 あんたSIRATORIセキュリティーの息子でしょう?
お父さんとあんたの父親が昔からの友人で、今回もルナの身辺警護の為にくっついてるんでしょう?」

「お、おま…その話は!」

「最初っから胡散臭いって思ってたのよ。 社内のあんたは爽やかで紳士ぶってるけど、絶対そんな奴じゃないって!
ルナは随分あんたに夢中みたいだけど、結局ルナの事を騙してたんでしょ?
お金の為に汚い男!」

確かに間違いはない。
俺は金に汚い男で、ルナを騙している。

最初はそのつもりだった。

うんざりとする仕事を任されたもんだって、けれどルナと過ごしていくうちに気持ちは変わっていった。自分でも驚く程、純な自分がそこにはいた。

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