【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「ところで何の用事だ、休日に呼び出しやがって。こっちは忙しいんだっつーの」
「忙しいったってどうせ真昼間っから女とホテルにでも行ってやがったんだろう? 本当にお前は誰に似たんだか。」
何故バレるんだ。 こいつ、まさか俺の携帯にGPSとか仕掛けてんじゃねのか?!
我が父親ながら、信用は出来ない。
親父は机からまとめられた資料を取り出し、こちらへと投げつける。 嫌な予感はしていた。電話で呼び出された時から、案の定クソジジイはとんでもない仕事を俺へと押し付ける事になる。
「冗談じゃねぇ…!」
事情を一通り聞いた後、荒げた一言がそれだった。
「良い話だ。 まあ、お前は中身はアレだが、ぴしっとしてりゃあ俺に似てまあまあ男前だ。 スーツを着ていれば、それなりに見える。」
「それって24時間ほぼ拘束されるって事だろう?!
マジで無理。絶対無理。」
「まあ、話は最後まで聞け。 土日は相手に動きがなけりゃあ時間はどう使おうと自由だ。」
「いやいや、相手が動いたら直ぐに駆けつけなきゃいけねぇんだろ?!
それはほぼ24時間拘束だろうがよ!」
「細かい事にうるせぇ男だなあ…。お前モテねぇだろう?撫子の言う通りケチで細かい男はモテねぇぞ?」