【完】嘘から始まる初恋ウェディング

余計なお世話だ、と言いたかった。 日曜日の昼下がり、クソジジイが持ってきた仕事はとんでもない依頼だった。

’一ヶ月間、老舗洋菓子メーカー、チェリーチョコレートカンパニーの社長令嬢である 桜栄 ルナの身辺警護をして欲しい’


身辺警護は、第三者から依頼を受け金をもらい、第三者の生命や財産を守る。
第三者が第三者のために金で守られている。 事を指す。


老舗洋菓子メーカー チェリーチョコレートカンパニーは、日本を代表する大企業だ。 親父は、現在会社社長である桜栄 竜馬とは昔からの知り合いであり、悪友であると言った。

チェリーチョコレートカンパニーの社長と知り合いという事にも驚いたが、わざわざ何故こんな弱小警備会社に仕事を依頼してくるか、という事だ。

何でも社長の末娘である桜栄ルナには、父親が決めた婚約者が既にいるそうだ。  けた違いの令嬢だ。幼い頃からチヤホヤ育てられたに違いない。相当我儘なお嬢様を想像するだけで、背筋がゾッとする。

そんな桜栄ルナの身辺が近頃騒がしいらしい。 本人は気がついていないらしいが、ストーカーめいた存在の影がちらついているらしい。

< 36 / 306 >

この作品をシェア

pagetop