【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「自分に出来る事ならば、何でも致しますのでご安心を」
「白鳥くんッ!本当に本当にありがとう!
尊から君の話はよく聞いている! 自分の息子ながら、とても優秀だと。
何でも学生時代からやっていた柔道は黒帯で、総合格闘技ではプロからオファーも来たのだとか!
そんな君にならば、ルナを安心して任せられる!」
親父…どこまで話を湾曲させた。
俺は決して素行の良い息子ではなかった。 勉強はある程度出来たが、素行が良いとはいえなかった。
良い意味でいえば要領が良く、何でもそつなくこなす。
幼い頃から親父に柔道や護身術を習わされて、それなりの結果は残してきた。
だけど今の俺の頭の中には金と遊ぶ事しかない。 正直桜栄社長はとても面倒くさいタイプなのだと、訪問早々うんざりとしてしまった。
「お任せください。僕がルナさんを守ります。 とはいえ、僕は具体的に何をすれば…」
キラキラとした大きな瞳をこちらへ向ける。 それはまるで人懐っこい大型犬のようだった。
そしてこの男は、俺にとんでもない条件を叩きつけた。