【完】嘘から始まる初恋ウェディング

一ヶ月間、ルナの近くに居て身辺警護をして欲しい。 その為にはルナの働くチェリーチョコレートカンパニーに自分の秘書兼企画部に潜入する事。

イギリスのノエルという大企業で働いていたが、日本に帰国した事。 そして、桜栄家で一ヶ月間暮らすという事。

なんつー無理のあるシナリオを考えるのだ。 要領は良い方だ。 周りの目を騙す事は出来ると思う。よっぽど鋭い人間以外。

とはいえ、ノエルで働いていたっつーのは無理があるだろう。世界的に有名な大企業だ。しかし桜栄社長は、秘書をつけない自分が突然秘書を招くという事は、それなりに実績のある人間ではなくてはいけない、という滅茶苦茶な理由をこじつけた。

そして、一ヵ月を桜栄家で過ごすって…。やはり土日の休みはあってないようなものではないか…。

「本当に、白鳥くんのような優秀な人が来てくれて感謝している」

「は、はぁー…。あのー…ところで…父からは土日は休みだと…」

「ああ、それは勿論。基本的にルナはあまり外には行かないタイプなんだ。
だからルナが外出時以外ならば、白鳥くんは自由に過ごしてくれて構わない」

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