【完】嘘から始まる初恋ウェディング

俺は動物が大嫌いだったから、直ぐにこの家で一ヵ月過ごさなくてはいけない事を後悔し始めた。

頭の悪そうなデカい犬はやんわりと拒否しているのに、俺を気に入りデカい図体を惜しげもなく預け遠慮なく顔をぺろぺろと舐めまくる。

…すげぇ、汚ぇ!!!

対して小生意気そうな猫は、最初から俺が気に食わなかったようで、動くたび口を開くたびに生意気にも唸り声を上げる。

本当に最悪だ。 犬も猫も大の苦手なんだ。 犬猫がいるなんて、契約書にも書かれていなかった。 マジで最悪。

和やかに見せた桜栄家の夕食は、俺にとっては地獄のような拷問の時間だった。 さっそくここでやって行く自信がなくなった。


何よりも、この女、桜栄ルナは―――。

「白鳥さん…!」

「ああ、ルナさん。 お先にお風呂いただきました。
居候の身でありながら申し訳ありません…」

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