【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「私、息子も欲しかったのよ。翔さんのような息子がいたら幸せでしょうね。」

「僕なんて…そんな…。 でも真子さんの息子さんだったら僕も幸せだったかもしれません。こんな美味しいご飯が毎日食べられるんだから」

俺の言葉に「あらまあ」と頬を染めて満更ではなさそうだった。

「翔さんがこんなに良い子なのは、ご両親の育て方が良かったんでしょうね」

いや、それはありえない。 あの父と母にしてこの息子ありなのだ。

「そんな事ありません。 ルナさんやレナさんこそ、社長と真子さんの娘さんであるからこんなに良い子に育ったんでしょうね」

「もう、翔さんは口がお上手なんですから。
同じように育てたのに、ルナとレナは性格が正反対になったのは、親ながら不思議ですわ。」

彼女の言葉に、ルナは少しだけ気まずそうに口を結び肩をひそめた。
確かにふたりは正反対だ。

「けれども二人とも一生懸命で頑張り屋さんな所は似ています。」

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