癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
扉の前で、右往左往するソフィア。何回も、扉を叩こうとしては、手を引っ込めるを繰り返した。

うん、やっぱり1度部屋に戻って落ち着いてから出直そう。

と思い、振り返ると、ドンと、何かにぶつかった。顔を上げると、そこにはロエルが立っていた。ロエルはソフィアの両肩に手を置きながら、

「大丈夫か?」

と聞いた。

「ええ、大丈夫…。」

「で、何をしてるんだ?入らないのか?」

その言葉に、少し前から見られていたと気づいた。ソフィアは恥ずかしくなった。ソフィアは赤くなりながら、

「ロエルこそ、中にいたんじゃなかったの?」

と、聞いた。

「ああ、今晩は誰にも邪魔されたくないから、緊急時以外は誰も来ないよう、念を押してきた。」

「…。」

ソフィアは返事に困ったが、ロエルがすぐに扉に手をかけた。

「さ、ソフィア、どうぞ入って。」

カチャ

扉が開くと、ソフィアの目の前に真っ赤なバラ達が飛び込んできた。

部屋中にバラの花が飾られていた。

「素敵…。」

ソフィアはロエルにすぐ、

「こんなにたくさん!どうしたの?」

と、聞いた。

「もうすぐ、バラも見納めで、剪定で処分される前にソフィアにもう一度見せたくてね。忙しくてゆっくり見られなかっただろう?」

「ええ、とってもうれしいわ!ロエル、ありがとう!」

と、ソフィアはとびっきりの笑顔でロエルに御礼を言った。ロエルは、寝台に置かれている大きなバラの花束を手に取ると、ソフィアの前に戻り、ひざまずいて、ソフィアに差し出した。

「ソフィア、愛してる。俺だけのものになって。」

「ええ。私も愛してるわ、ロエル。」

と言って、花束を受け取った。
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