癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~


無事に挙式が終わり、ソフィアはかなり疲れていた。ソフィアが寝着に着替えるのを手伝いながら、アンが心配そうに、

「ソフィア様、大丈夫ですか?」

と声をかけた。

「ええ、大丈夫よ。少し緊張してるだけ。」

「心配なんていりませんよ。全てロエル様にお任せすれば良いのです。」

「ねぇ、この寝着、いつもと違うんだけど…。」

と、ソフィアがアンに聞いた。

「もちろんです。これは初夜用の寝着ですから。」

「初夜用?」

「そうですよ。肌触りも良くて、脱がせやすい仕様になっておりますから。」

「脱がせやすい?」

ソフィアはそう言ってぽっと顔が赤くなった。

「大丈夫ですよ、ソフィア様。これでロエル様もメロメロでしょう。素敵です。」

と、一歩下がってソフィアの仕上がりを確認してから、

「では、参りましょうか。」

と、言った。

「え?この部屋に来てくれるのではないの?」

「今晩から夫婦の寝室にご案内するように言われております。」

夫婦…という響きにソフィアはつい嬉しくなった。そうだ、私はもうロエルの妻なんだ…。

ガウンを羽織り部屋を出ると、アンが夫婦の寝室の前まで案内してくれた。

「こちらのお部屋でございます。では、私はこれで失礼致します。素敵な夜を。」

と、アンが言った。

「待って!アン。ここから私一人なの?」

と言って、ソフィアは行かないでとばかりに、アンの腕を掴んだ。アンはそっとソフィアの手を解くと、

「そうでございます。私は入れませんが、ノックまでは致しましょうか?」

と言って、扉をノックしようとするアンの手を再びソフィアが掴んだ。

「待って!自分でするわ。」

アンはにこりとしてから、

「では、私これで。」

と言って、立ち去った。
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