癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
ロエル達は長旅で疲れた馬を休ませ、他の馬に乗り換えると、ロエルとソフィアが同じ馬に乗り、ハリスとシルバーも各自馬に乗った。

「では、行って来る。夜までには戻る。」

と、ロエルはアルバートに言うと、

「かしこまりました。お気を付けて。」

と、アルバートは一行を見送った。

城壁の外に出ると、

「ソフィア、少し飛ばすから、しっかり掴まっていてくれ。」

と、ロエルはそう言うと、ソフィアを強く自分に引き寄せた。

「分かりました。」

と、ソフィアは赤くなりながらも言われた通り、ロエルにしがみついた。

「はっ!」

と、ロエルが馬の腹を蹴ると、馬は駆け足で走り出した。

一行は平坦な道を突っ切った後、山に入って行った。ゴツゴツとした岩山の方へどんどんと進んで行った。

しばらくしてドラゴン渓谷にさしかかると、竜が空を旋回しながらギャアギャアと鳴いていた。馬を止め空を見上げたハリス達に緊張が走る。

しかし、ソフィアは、ロエルに

「大丈夫。あれは様子を見てるだけだから。襲ってこないわ。」

と、言った。ホッとした一行は、再び馬を走らせた。
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