癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
リンデルは、座っているシルバーをチラリと見てから、
「狼の魔物まで連れてきて、私に聞きたいこととは?」
と、ふられ、ロエルはリンデルに前置きもなく、いきなり要点を話し出した。
「見ただけで狼の魔物と分かるなんて、流、話が早い。昔…80年ほど前に風の国から、女の狼の魔物を救い出したと聞いたが、その話を聞きたい。」
と、切り出した。
「ああ、そんなこともあったわねぇ。ちょっと待ってちょうだい。」
と言うと、リンデルは肘を曲げたまま人さし指を天井に向けてクルクルと回し始めた。
すると、何も無かったところがキラキラと光り、突如、1冊の分厚い本が宙に浮いて表れた。
それを手に取ると、リンデルは少し笑いながら、
「あんまり長く生きていると、昔の事は忘れてしまうから、こうやって記録してるのよ。え~と、80年前、風の国…。」
と、パラパラとページをめくった。
「ああ、これね。うんうん、あったあった。確かに助けた。思い出したわ。」
「助けた狼の魔物は今どこに?」
と、ロエルが聞くと、
「確か土の国に預けたから、今もおそらく土の国にいるだろう。」
リンデルの言葉を聞いてロエルの疑問は確信に変わった。
「やっぱり。」
「やっぱり?知っているのに聞いたのか?」
「いや、土の国にいることは分かったんだが、80年ぶりに恋人に会ったのに気付かないフリをされて…。」
「そりゃそうだろう。」
「どういうことですか?」
「預けた時に、土の国の女王と契約を交わしたのよ。その縛りがある限り、その子は女王の傍を離れることは出来ないわ。」
「狼の魔物まで連れてきて、私に聞きたいこととは?」
と、ふられ、ロエルはリンデルに前置きもなく、いきなり要点を話し出した。
「見ただけで狼の魔物と分かるなんて、流、話が早い。昔…80年ほど前に風の国から、女の狼の魔物を救い出したと聞いたが、その話を聞きたい。」
と、切り出した。
「ああ、そんなこともあったわねぇ。ちょっと待ってちょうだい。」
と言うと、リンデルは肘を曲げたまま人さし指を天井に向けてクルクルと回し始めた。
すると、何も無かったところがキラキラと光り、突如、1冊の分厚い本が宙に浮いて表れた。
それを手に取ると、リンデルは少し笑いながら、
「あんまり長く生きていると、昔の事は忘れてしまうから、こうやって記録してるのよ。え~と、80年前、風の国…。」
と、パラパラとページをめくった。
「ああ、これね。うんうん、あったあった。確かに助けた。思い出したわ。」
「助けた狼の魔物は今どこに?」
と、ロエルが聞くと、
「確か土の国に預けたから、今もおそらく土の国にいるだろう。」
リンデルの言葉を聞いてロエルの疑問は確信に変わった。
「やっぱり。」
「やっぱり?知っているのに聞いたのか?」
「いや、土の国にいることは分かったんだが、80年ぶりに恋人に会ったのに気付かないフリをされて…。」
「そりゃそうだろう。」
「どういうことですか?」
「預けた時に、土の国の女王と契約を交わしたのよ。その縛りがある限り、その子は女王の傍を離れることは出来ないわ。」