癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
コンコンコン!
扉をノックする音に反応し、ロエルの動きが止まった。ほんの2、3秒、ロエルが動かなくなったと思ったが、すぐに起き上がり、寝台から離れると、何事もなかったかのように扉に向かって、
「入れ。」
と言った。
扉が開くと、ハリスとシルバーが入ってきた。
「おはようございます。」
とハリスが言うと、ロエルが機嫌が悪そうに
「あぁ、おはよう。」
と言い、ソフィアも真っ赤になりながら服を整え、寝台から降りて
「お、おはようございます。」
と、言った。
「ロエルのその機嫌の悪さじゃ、どうやらソフィア様はご無事のようですね。」
と、ハリスは、にこにこしながら言った。
ソフィアは、まだ動悸が治まらなかった。
さっきまであんな事をしていたのに、どうしてロエルは普通なの?私は心臓が口から飛び出そうなほど恥ずかしいのに…。
と思っていた。
ハリスは安心したのか、上機嫌で、
「朝食は、部屋に運んでもらいます。その後に、玉座の間で土の国と水の国の方々にシルバーを紹介し、危険がないことを分かって頂きます。よろしいですか?」
と、ロエルとソフィアに言った。
「ああ。そうしてくれ。」
と、ロエルが答えた。
「では、そのように。」
と、軽く頭を下げるとハリスは、部屋を出た。