癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
「あぁ、アイス、よかった、本当によかった…。」

シルバーは抱き締める力を弱めることなく、アイスを抱き締め続けた。

「シルバー、苦しいわ…。」

と、アイスが言うと、シルバーは慌てて、腕の力を少し弱めた。

「すまない、でももう離したくない…。」

と言った。

その二人の様子に、ビアンカ女王と女戦士達は、邪魔をしないよう、そっと玉座の間を出た。

そして、バスク王子も、ロエル、ソフィア達も皆、玉座の間を出た。

出て来たソフィアに、ビアンカ女王が気づき、頭を下げ、

「アイスを救ってくれて本当にありがとう。」

と言った。

「そんな…頭を上げてください!私は自分が出来ることをしただけです。」

と言った。

「何かお礼がしたい。何でも言ってくれ。」

と、ビアンカ女王が言うと、ソフィアはここぞとばかりに、

「では、お言葉に甘えて、お願いが…。アイスさんを、またシルバーと一緒に暮らせるようにしてください。」

「そんなことでいいのか?分かった。」

「えっ?いいんですか?」

と、ソフィアは、やけにあっさりと承諾がもらえたので、驚いて聞き返した。

「アイスがいなくなるのは寂しいが、もう充分、土の国に仕えてくれた。私もアイスには幸せになって欲しいからな。」

「でも、契約があるとか…。」

「あぁ、女王が変わる度、契約は結び直しているんだ。帰国したらすぐに契約を破棄するから安心しなさい。」

「ありがとうございます!!」

ソフィアはとても嬉しそうに満面の笑みでお礼を言った。
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