癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
ソフィアは自分の置かれた状況に思考がついていかず、驚いていて、目を丸くしていた。

そんなソフィアに、ロエルは再び優しくキスを落とした。そして、キスの合間に、

「ソフィア、愛してる。」

と何度も囁いた。最初は驚きで身体が硬直していたが、ロエルの甘いとろけるようなキスと、身体に優しく触れる手に徐々に硬直が解けていった。
ロエルはソフィアの首筋にキスをしながら肩に手を置くと、ゆっくりとソフィアの寝着をずらした。ソフィアは恥ずかしくなり、すぐに胸が見えないよう手で寝着を押さえた。しかし、ロエルは少し露わになったソフィアの胸の膨らみに優しく唇を這わせた。

「ロエル…いけないわ…。」

と、ソフィアは声を絞り出して言ったが、ロエルは構わず、今度はソフィアの寝着の裾をめくり、ソフィアの白い太股に触れた。

私…このままどうなってしまうの!?

と、思った瞬間、

コンコンコン!

と、扉がノックされた。

ロエルは、はぁ~と深い溜め息をついてから、

「本当にいつもいつも邪魔が入るっ!」

と、言って、やや怒り気味に寝台から降りると、扉を開けに行った。ソフィアは慌てて寝着を整えると、寝台にちょこんと座り直した。

扉を開けると執事のアルバートが立っていた。

「ロエル様、やはりこちらでしたか。どうかご自分のお部屋にお戻りください。」

「嫌だ。」

「なりません。」

「ソフィアの了解は取ってある。」

「なりません。こういうことは、きちんと順序を守って頂かないと。」

「最後まではしない。」

「あとたったの6日ですよ?」

「まだ6日もある!」

「ソフィア様は明日からまたお式の準備で大変になるのです。ご配慮くださいませ。」

「…分かった。」

最終的には、アルバートに促され、ロエルはソフィアの部屋に泊まるのを諦めた。ロエルはソフィアの方に振り返ると

「おやすみ。」

と、言って部屋を出て行った。

< 89 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop