シークレットベイビー② 弥勒と菜摘
✴︎






帰ってきた弥勒に愛される。

 初めて会った時を思い出して
 菜摘のハジメテ、どうだった?

とか言ってる。

 なのに、今はこんなになじんでるね


私たちのハジメテの日をたどる

弥勒は菜摘を組み敷くのが好きだ
隅々まで、もう、息もつけないほど

走ってきたはずなのに、そんな日は余計に昂って、少し強引に愛を刻みつけてくる

そのくせ、甘く優しいから

弥勒はわたしのものだと思えるこの夜が愛しい

菜摘の上で果てた弥勒の体も、終わった後でも菜摘を求めて
少し甘えたみたいに、上目遣いに二度目をせがむ

また彼の目に菜摘を求めて光が灯るのが
ああ、わたしなんだとのぼせ上がって、思い上がる

わたしだけ

弥勒が愛しい

おかしくなりそうなぐらいに愛しい

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