シークレットベイビー② 弥勒と菜摘
その時ちょうど、
「ここにいた! 」
とみどりに呼ばれて菜摘は席を外した。一子のお手洗いの用意の事だった。
立つ時に、チラッと弥勒の髪を見る⋯⋯ 。
馴れ馴れしかった、彼に触り慣れてるみたいに⋯⋯ 。
彼は触られ慣れてるみたいに⋯⋯ 。
弥勒って外では毎回、あんななんだろうか。平気な顔でゆっくり座ってる、この人。
いや、弥勒はべつに変な態度じゃないし、普通にしてるだけだけど、あんな簡単に女性に触らせて、こんな隙のある雰囲気で毎日⋯⋯ ?
菜摘が気になりながら席を外している間、櫂が弥勒に『男の話』をし出した。
「オレさ、弥勒たちが言うように、
『金持ちなの我慢してくれる? なおしようがないからさ』
って言って謝ってやったら、それでモテちゃって」
「あぁ、わかる、しかたないよな」
2人のイケメンは共感しあう。弥勒にも身に覚えしかない事だ。
「わりと、面倒だろ? 」
と余裕に櫂に言う。櫂も、
「だな。たまに女子が喧嘩したりする」
と言ったら、弥勒は、
「でも、興味ないし関係ないだろ、愛する女の子以外は。
だから、そこだけは気をつけて
女はヤキモチを妬くから」
とニヤリとした。
「でも本命を傷けちゃったらダメだろ。
だから、ビシーーーっと線は引く、しかもちゃんと説明するんだ、くどいぐらい。やくのも可愛いいんだけど、傷つけちゃダメだ」
「菜摘はかわいいもんな」
「だろ? オレしか知らないんだ」
「弥勒が他の女と仲良かったら、ダメだよ」