シークレットベイビー② 弥勒と菜摘
✴︎
十織くんはわたしの手首を持って、いま、わたしが出てきた教室に2人で入って扉を閉めた。
無言。
彼はわたしの絵を見たようだった。
「ぼくがいないと、キミはこうなるの? 」
ギュっと教室の空気が固まったみたいに圧縮した中にいるみたいに息苦しい。
十織くんが近くに来たのが分かった。
「見ればいい。ぼくのこと」
声がはやっぱり抑揚がない。
動じてなくて、変わらない。
でも空気が。
あつい
かも
恐る恐る目を開けたら、目の前に十織くんの顔があった。
彼がわたしの目をのぞいた、じーっと。
彼の空気が広がる。
「きみだけは、見ればいい。全部見ればいいよ」
「捨て犬だから? 」
とよわよわ聞いたら、
「しょうがない子だ。
たいてい盗み聞きは、ホントじゃないよ。
だって一部だろ」
彼の指がひたっと顎の下に触れて、強い力じゃないのに、確実に上を向かされた。
「今、気持ちを感じればいい、ほら」
十織くんはわたしの手首を持って、いま、わたしが出てきた教室に2人で入って扉を閉めた。
無言。
彼はわたしの絵を見たようだった。
「ぼくがいないと、キミはこうなるの? 」
ギュっと教室の空気が固まったみたいに圧縮した中にいるみたいに息苦しい。
十織くんが近くに来たのが分かった。
「見ればいい。ぼくのこと」
声がはやっぱり抑揚がない。
動じてなくて、変わらない。
でも空気が。
あつい
かも
恐る恐る目を開けたら、目の前に十織くんの顔があった。
彼がわたしの目をのぞいた、じーっと。
彼の空気が広がる。
「きみだけは、見ればいい。全部見ればいいよ」
「捨て犬だから? 」
とよわよわ聞いたら、
「しょうがない子だ。
たいてい盗み聞きは、ホントじゃないよ。
だって一部だろ」
彼の指がひたっと顎の下に触れて、強い力じゃないのに、確実に上を向かされた。
「今、気持ちを感じればいい、ほら」