自信のない恋に優しい愛
その後、後片付けは私が引き受けて先にお風呂に入ってもらい、リビング兼寝室のソファに凭れてPC画面を真剣に睨んでいたら、彼が不思議そうに覗きこんできた。
「何見てるの?」
「んー藁人形」
「……藁人形ってあれだろ?あれ……お札を一枚、二枚って数える……」
「それはたぶん数えるのはお皿であって、お札じゃないと思う。それでも違うけど。藁人形は丑の刻参りに使うものだから」
「そうそう、それ。似たようなもんだろ?」
「全然違うと思う」
「日本のホラーってとこは一緒だよ。で、なんで藁人形?」
「ずいぶん大きく括ったね? まあ、いいけど。ちょっと嫌な事があったから、冗談で検索したら意外と面白くて。まさか呪い代行業者まであるとは思わなかった」
「……大丈夫か? 今日は誰? あの髪の毛がくるくるしてる後輩の子?」
彼に仕事の愚痴をこぼす自分が本当はいやなのに、それでもついつい愚痴ってしまう。
そんな私の常日頃の愚痴から察したらしい彼が心配してくれる。