訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
楼side
蓮は悔しそうな表情で俯いて、グッと手を握ってる
…しょうがねぇな
『試しに、組の仕事してみるか?』
『!?』
蓮がバッと頭を上げ、目を見開いて俺を見る
『組に入ろうとする奴には必ず、そういう期間を設けてる
仮組員って奴だ
それを経て、本当に入るかを自身で決めさせる
親父には俺から言っとく
お前の場合、自分が納得するまででいい
無理だと思えば素直に言え』
『やる、いつから出来る?』
『んな即決するな』
『あ?んでだよ』
『お前、分かってんのか?
そこらの職業体験じゃねぇんだぞ?
極道の世界は、人間の汚い部分が曝け出されるところだ
…実際、そういうのに耐え切れなくなって精神を病んだ奴もいる』
『…』
『試し期間でも、そういうのに出くわすかもしれねぇ
それでも本当にやるってんなら…、改めて言いに来い』
『やるんだったら、誰に付くんだ?』
『いつもなら酒向とかに付いてもらうが…』
ニヤッと口角が上がる
『お前の目的は、栞だろ?なら、栞に付かせる
最近バタバタしてるが、栞なら何があっても大丈夫だ』
『分かった』
蓮は悔しそうな表情で俯いて、グッと手を握ってる
…しょうがねぇな
『試しに、組の仕事してみるか?』
『!?』
蓮がバッと頭を上げ、目を見開いて俺を見る
『組に入ろうとする奴には必ず、そういう期間を設けてる
仮組員って奴だ
それを経て、本当に入るかを自身で決めさせる
親父には俺から言っとく
お前の場合、自分が納得するまででいい
無理だと思えば素直に言え』
『やる、いつから出来る?』
『んな即決するな』
『あ?んでだよ』
『お前、分かってんのか?
そこらの職業体験じゃねぇんだぞ?
極道の世界は、人間の汚い部分が曝け出されるところだ
…実際、そういうのに耐え切れなくなって精神を病んだ奴もいる』
『…』
『試し期間でも、そういうのに出くわすかもしれねぇ
それでも本当にやるってんなら…、改めて言いに来い』
『やるんだったら、誰に付くんだ?』
『いつもなら酒向とかに付いてもらうが…』
ニヤッと口角が上がる
『お前の目的は、栞だろ?なら、栞に付かせる
最近バタバタしてるが、栞なら何があっても大丈夫だ』
『分かった』