訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
「私はね、彼女こそが…、鷹だと考えてる」
「!」
「パーティーでケイの側にいる君等のどっちかが鷹だと確信し
もう一度、今までの鷹の情報を整理してみたら
1つの古い情報が出てきたんだ
君は知ってるかい?鴉間という過去の人物を」
「!…っ」
鴉間…っ!
いつまで経っても栞に纏わり付きやがってっ!
ジョン・ネーガーはまた俺の周りを歩き始める
「鴉間の所有物の監視記録が見つかってねぇ?
黒いローブを纏う人物が後ろ姿でいて、暫くすると振り向いて立ち去った映像だ
最近のテクノロジーは便利でね?
一瞬だけ映った人物の顎の骨格を調べて、現在の人物に当てはめれるんだよ」
ジョン・ネーガーがパチンッと指を鳴らすと
奥からズズ…、ズズ…と何かを引きづる音が
目を凝らして見ると、男が片手に縄を持って近付いてくる
その足元には、両手足を縛られて引きづられる栞が
「! しっ…!」
慌てて口を噤む
「お?惜しいねぇ、彼女の本名が聞けると思ったのに」
ジョン・ネーガーは栞の前にしゃがみ、栞の髪を撫でる
「触んなっ!」
「彼女、いや…鷹と分かった時点で痺れ薬も追加した
ああ、そういえばケイはそこにいるよ」
ジョン・ネーガーが俺の横を指差すと、今まで暗かった所に光が当てられた
「! ケイッ!」
ケイは俯いてる頭を上げ
「…いつ出番が来るか、待ち侘びたよ」
「君から情報を聞き出して鷹を奪おうとしてたが、変更だ」
ジョン・ネーガーは栞の頰を撫で
「鷹がこんなに見目麗しい女とは予想外だ
私はもう、彼女が手に入りさえすれば良い
鷹がいれば、君の情報なんていくらでも手に入れれる」
栞を手に入れるだと…