訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜

「ふざけた事言ってんじゃ!「ふざ…け…ん…な」」

栞から声が

「気が付いたね」

ジョン・ネーガーが栞の顔を上に向かせ、前髪を払う

「鷹、漸くその瞳を見れた」

ジョン・ネーガーが栞の頰を撫でる
栞は痺れ薬が効いてる所為で身動きが出来ず、表情を顰めるだけだ

「左目、オッドアイなんだね。凄く素敵だ」
「…っ」

今すぐにでも栞から引き離したい…っ
何とか動こうにも手足を縛る縄がミシミシッと音を立て、皮膚に擦れるだけだ

「鷹、私の物になれ。私の側でその美しい顔を見せておくれ」
「んな…の、聞き…たく、ねぇ…ん、だよ、虫唾が…走る」
「ん?この状況でそんな事を言っていいのかな?」

ジョン・ネーガーが手を上げると、部下がナイフと注射器を手渡す
注射器を栞の首に刺し

「コレは即効性の特別な薬でね、痺れを取らずに痛覚を戻す
 だが、私の物になると言えば、すぐにでも楽にしてあげよう」
「誰がなるか」
「そうか
 ならそう言うまで、痛め付けてみるとしよう
 鴉間の元にいた君は、どこまで耐えれるか」

ジョン・ネーガーがナイフを振り上げた瞬間
栞が一瞬ケイを見る

「試してみようか」

ブスッ!とナイフが栞の太腿に刺さる

「っ!…あああっ!!」
「栞ぃっ!!」
「ほう、やっと名前を呼んだね」
「!」

しまった…っ!

「君は、シズクというのか」
「!」
「ぅ…、ぐぅ…っ、あっ…!」

栞は体をくの字に、痛みを堪えてる
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