訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
部屋中に甘い匂いが充満すると…

「来た来た来た!!アハハハハハッ!!!」
「今夜も最高だ!!」

所々で客が笑い出す

「!?」

ドクッドクッドクッと心拍数が上昇してるのが分かる
この反応は…っ!
思わず栞さんを見ると、顔が紅潮してる
栞さんは俺と目を合わせ

“花から分泌された、ただの香りだ。問題は、体内で起きてる”
“体内?”
“ここで口にしたのは全部、普通のモノだ
 だが、それ等とこの匂いが体内で科学反応を起こし、薬に変わってるんだ”
“!? そんな事が!?”
“どうやってこんなのを調べたか興味深いな
 証拠は残らないし、あっても普通の飲食物だけだ“
”とにかく、この事を若…に“

クラ…と視界が揺れる、立ってるのもやっとだ
《テレパシー》が途絶え、栞さんも額を抑えてる

「もっとだ!もっとくれぇっ!」

周りの人達は気分が高揚してるが、フラついてはない
俺達とは違う反応、一体何が違うっ…!?

「アンタ等はまだ楽しめてないな」

深見さんが今までとは違うスタッフを呼ぶ

「来いよ、苦しいのを止めてやる」

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