エリートな彼の好きな女 ~ウブな秘書は恋愛をしたくないのです~
それから入れ替わるように入ってきたのは、社長こと鴻上春希さん。
私の旦那様です!
「陽葵…! 良く似合ってる。 綺麗だ」
「えへへ。ありがとう。 春希さんも、すっごくかっこいい!」
お互い褒め合ってから、恥ずかしくなって視線を逸らす。
春希さんまで照れてるの、珍しい。
「…ほんとに、お姫様みたいだ」
彼がそんなことを言うのでぎょっとする。
「そ、そんなくさい台詞、言う人でしたっけ…」
「バカ…! だってそれ、プリンセスラインのドレスだろ。 本当に…お姫…二度も言わせるな…」
猛烈に恥ずかしいらしい春希さんは、真っ赤な顔でそっぽを向いてしまう。
「うそです、うそ。 嬉しい。今日は春希さんのお姫様ですから」
春希さんのタキシードと私のウェデングドレス姿。
一年前、私が思い描いた二人の姿だ。
こうして現実化した今日、私たちは結婚式を迎えた。
「今日だけじゃなくて、ずっとだよ。 陽葵は俺の…お姫様」
まだ少し恥ずかしそうな春希さん。
やっぱり今日の彼、いつにも増してスイート。