秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
喘息とこれからずっと付き合っていかなきゃいけないなんて……。

この子はどうなっちゃうんだろうと心配になって、晴馬をぎゅっと抱きしめた。

「とにかく今は、喘息を引き起こす原因を探らなければ。明日の日中、小児科を受診できますか? アレルギー検査をしましょう」

「はい、わかりました……」

先生との話が終わる頃には、晴馬はもう夢の中だった。時計を見れば三時半。ずっと気を張り詰めていた私だったが、次第に疲労で体が重たくなってきた。

晴馬を処置室のベッドに寝かせ、私は問診票を記入する。本来ならここを訪れてすぐに書くべきものだが、処置を優先してもらったので、今さら辻褄を合わせるかのごとく書いている。

涼晴はずっと傍で、私と晴馬の様子を見守っていてくれた。

ふたりだけの処置室――正しくは晴馬も合わせて三人だけれど、寝ているのでカウント外だ――涼晴の優しい声が響く。

「そんな顔しなくても大丈夫だ」

不意に涼晴が私の頭に手を置いた。驚いて顔を跳ね上げ見つめ返す。

「私、どんな顔してる?」

「不安で不安で仕方がないって顔」
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