秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
「……そんなに落ち込まないで。大丈夫。まだ晴馬くんは一歳半だからね。これからどんどんいい方向に改善するから」

涼晴の言葉に私はこくんと頷いた。大人になれば完治することだってあると言っていた。今から不安になっていても仕方がない。

「それに、食べ物にアレルギーが出ていないのは幸いだよ。もちろん、今後注意していく必要はあるけど」

「そう……ね」

現段階で、食べ物にはひとつもアレルギーが出ていない。しかし、小児科の先生は「新しいものを食べるときには気をつけてくださいね」と言っていた。

晴馬はまだ一歳半、一度も食べたことのない食材がたくさんある。

蕎麦やエビ、カニ、生卵、ピーナッツなど、アレルゲンとなるものを食べるときは少量ずつ様子を見てと言われている。今後、そういったものを口に入れたとき、晴馬がどんな反応を示すかはわからない。

今日のように、急に発作が出たらどうしようと思うと怖い。もし、呼吸困難になったら……。

深いため息を吐いていると、涼晴がおもむろに椅子から立ち上がった。
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