秘密で子育てしていたら、エリート外科医が極上パパになりました
ライオンのケージの前に辿り着くと、晴馬は涼晴の肩の上から、分厚いガラスの向こうで寝そべっているライオンをじっと凝視した。
喜んでいるのか、怯えているのか……ただ茫然と、目や口を大きく開けて驚いた顔でライオンを見つめている。
「晴馬、どんな顔してる?」
涼晴には肩の上にいる晴馬の顔が見えない。どんな形容が今の晴馬に適しているか、うーんと首を捻った後、私は「興味津々」と答えた。
「ライオンのこと、すごい見てる」
やがて晴馬は指を差して「あー! うー!」と声を出すようになった。理解が追いついてきたのだろうか、テンションが上がっていることは間違いない。
「晴馬、喜んでる?」
「うん! そうみたい!」
涼晴と晴馬、ふたり仲良くライオンを眺め始める。「あれはたてがみがあるからお父さんだな」と一方的に話しかける涼晴と、「あー」とか「まー」とか答える晴馬、ちゃんと意思の疎通がとれているのかは謎だが、なんだか楽しそうだ。
そんなふたりを見て、私は携帯端末のカメラを起動した。写真はあまり好きではないと言う涼晴だけれど、晴馬と一緒なら許してくれるだろう。
和やかな父子の姿が写真に納まって、私の頬もにんまりと緩む。
やがて晴馬は肩車を降りたいと主張し、自分の足で歩きだした。涼晴の手を引かれながら……いや、むしろ涼晴の手を引いて、とたとた歩いていく。
背が高い涼晴は、晴馬と手を繋ぐときは背中を丸めなければならなくて、ちょっぴり大変そうだ。
でも、ふたりのうしろ姿は本物の親子に見えて、しあわせな気持ちになってくる。
喜んでいるのか、怯えているのか……ただ茫然と、目や口を大きく開けて驚いた顔でライオンを見つめている。
「晴馬、どんな顔してる?」
涼晴には肩の上にいる晴馬の顔が見えない。どんな形容が今の晴馬に適しているか、うーんと首を捻った後、私は「興味津々」と答えた。
「ライオンのこと、すごい見てる」
やがて晴馬は指を差して「あー! うー!」と声を出すようになった。理解が追いついてきたのだろうか、テンションが上がっていることは間違いない。
「晴馬、喜んでる?」
「うん! そうみたい!」
涼晴と晴馬、ふたり仲良くライオンを眺め始める。「あれはたてがみがあるからお父さんだな」と一方的に話しかける涼晴と、「あー」とか「まー」とか答える晴馬、ちゃんと意思の疎通がとれているのかは謎だが、なんだか楽しそうだ。
そんなふたりを見て、私は携帯端末のカメラを起動した。写真はあまり好きではないと言う涼晴だけれど、晴馬と一緒なら許してくれるだろう。
和やかな父子の姿が写真に納まって、私の頬もにんまりと緩む。
やがて晴馬は肩車を降りたいと主張し、自分の足で歩きだした。涼晴の手を引かれながら……いや、むしろ涼晴の手を引いて、とたとた歩いていく。
背が高い涼晴は、晴馬と手を繋ぐときは背中を丸めなければならなくて、ちょっぴり大変そうだ。
でも、ふたりのうしろ姿は本物の親子に見えて、しあわせな気持ちになってくる。