偽りの夫婦〜狂愛〜
次の日━━━━
「結構、似合ってるじゃん!」
「ほんと!?ありがとう!」
「やっぱ、玉ちゃん美人だから!」
「でも、これなんで?急にプレゼントなんて…」
「玉ちゃんに頑張ってほしくて……若様のこと!」
「え?でも、若様…既婚者だし……」
「自信持ちなよ!」
「奪っちゃえ(笑)!
…ってそんな上手くはいかないけど、何があるかわからんないし…!」
玉本に仲間二人が、焚き付けるように話している。

「でも、若様…かなり奥様に惚れてるし、そう簡単には━━━━━━━」
「いく訳ないよ!」
「え?
━━━━若様!?」
いつの間にか、ドアの前に寄りかかるように腕を組んだ紫龍がいた。

「おもしろそうな話、してるね?
俺もまぜて?」
「え…?」
「あの…若様…」
「……そのカーディガン…素敵だね?」
「え///?」
「でも陽愛の方が断然似合ってて素敵だけど!」
「え……」
「でもさ、もう…二度と……着ないんだって!
どうしてだと思う?」
「もしかして……」
「うん。そのもしかしてだよ……。
俺的には、嫉妬してくれてこれ以上ない位、嬉しいんだけど、泣くんだ陽愛が。
嫉妬してごめんなさいって……。
こっちまで、苦しくなる…」
「あの……じゃあ…もう着ませんから…」
「そう?」
「はい」
「じゃあ…捨てて?」
「え…?」
玉本だけでなく、友人二人も目を丸くして紫龍を見る。

「だから!俺、一度しか言わないっつったじゃん!
早くしろよ……。
お前が着てるだけで、吐き気すんだよ!?
ゴミ箱……そこ…!」
< 20 / 80 >

この作品をシェア

pagetop