身を引くはずが、一途な御曹司はママと息子を溺愛して離さない
改めて見比べると本当にそっくりなふたりの顔に、やっぱり親子だなぁ……と、そんな当たり前のことを思ったら心がほっこりと温かくなった。
「柊一さん、冬真」
私は、ふたりの名前を呼ぶと、右手で柊一さんの大きな左手を握り、左手で冬真の小さな右手を握る。
「これからは一緒にいようね」
私たち三人を祝福するかのように、ウエディングベルが響き渡った――。
end.


