内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
「副社長、ついさっき受付から秘書室に連絡がありまして、宇月町役場の秋月さんが副社長を訊ねて来られたようです」
「……祐奈が?」
そのあまりにも意外な報告に、大雅は思わず祐奈を名前で呼んでしまう。
山城がそれに深刻な表情で頷いた。
「アポイントがありませんでしたら、受付の社員はとりあえずお断りしたようです。ですが念のため秘書室へ報告を入れようとしたところ……」
山城はそこで一旦言葉を切る。そしてひと呼吸置いてから、やや気まずそうにまた口を開いた。
「大泉さんが出てこられて……」
「っ……!」
山城の口から出た、奈々美の名前に、大雅は反射的に立ち上がる。
衝撃で黒い椅子がガタンと音を立てた。
山城が申し訳なさそうに、続きを話し始めた。
「秋月さんとは知り合いだから自分が話をすると言って、外へお連れしたようです。秘書室への報告もしなくていいと言い残して」
だからといって、その通りにするほど天沢ホテルの受付社員は無能ではない。そういうわけにはいかないと、規則通り報告があがってきたのだ。
優秀な自社の社員に心から感謝しながら、大雅は上着の内ポケットに手を入れる。なぜ突然祐奈が会社まで来たのかは不明だが、事前に連絡くらいは入れるはずだ。
会議中で着信に気がつかなかったのだろう。
だがポケットの中を確認して、大雅は眉を寄せて舌打ちをする。
今日は一日中社内を飛び回っていて、プライベートの携帯は副社長室に置きっぱなしだった。
「くそっ! 山城、部屋へ戻る!」
そう告げて、大雅は足早に会議室を出る。そして廊下をほとんど走るように、副社長室を目指した。
なぜ祐奈が突然東京まで来たのか、理由についてはさっぱりわからない。でもその背後に奈々美の影がチラついて、妙な胸騒ぎを覚えた。
エレベーターを使うのももどかしく、非常階段を駆け上がる。
ようやくたどり着いた副社長室のドアをやや乱暴に開けると、部屋には、ここにいるはずのない人物がいた。
「……祐奈が?」
そのあまりにも意外な報告に、大雅は思わず祐奈を名前で呼んでしまう。
山城がそれに深刻な表情で頷いた。
「アポイントがありませんでしたら、受付の社員はとりあえずお断りしたようです。ですが念のため秘書室へ報告を入れようとしたところ……」
山城はそこで一旦言葉を切る。そしてひと呼吸置いてから、やや気まずそうにまた口を開いた。
「大泉さんが出てこられて……」
「っ……!」
山城の口から出た、奈々美の名前に、大雅は反射的に立ち上がる。
衝撃で黒い椅子がガタンと音を立てた。
山城が申し訳なさそうに、続きを話し始めた。
「秋月さんとは知り合いだから自分が話をすると言って、外へお連れしたようです。秘書室への報告もしなくていいと言い残して」
だからといって、その通りにするほど天沢ホテルの受付社員は無能ではない。そういうわけにはいかないと、規則通り報告があがってきたのだ。
優秀な自社の社員に心から感謝しながら、大雅は上着の内ポケットに手を入れる。なぜ突然祐奈が会社まで来たのかは不明だが、事前に連絡くらいは入れるはずだ。
会議中で着信に気がつかなかったのだろう。
だがポケットの中を確認して、大雅は眉を寄せて舌打ちをする。
今日は一日中社内を飛び回っていて、プライベートの携帯は副社長室に置きっぱなしだった。
「くそっ! 山城、部屋へ戻る!」
そう告げて、大雅は足早に会議室を出る。そして廊下をほとんど走るように、副社長室を目指した。
なぜ祐奈が突然東京まで来たのか、理由についてはさっぱりわからない。でもその背後に奈々美の影がチラついて、妙な胸騒ぎを覚えた。
エレベーターを使うのももどかしく、非常階段を駆け上がる。
ようやくたどり着いた副社長室のドアをやや乱暴に開けると、部屋には、ここにいるはずのない人物がいた。