身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
促されるまま凛音は両手を瑞生の肩に手を置きゆっくりと立ち上がる。
わずかに残る目眩に体が揺れ、瑞生は凛音を抱き留めた。
そのとき社長室のドアがノックされると同時に開き、誰かが入ってくる気配を感じた。
「おい、なにしてるんだ」
瑞生の胸に頭を預けて目眩をやり過ごしていた凛音は、聞き覚えのある声に視線を向けた。
「え、柊吾さん……?」
見れば柊吾が凛音たちのもとにつかつかと向かっていた。
荒々しい声音同様、眉を寄せ口元を引き締めた表情はかなり険しい。
「凛音、いったいどうして瑞生と抱き合って――」
「誤解するな」
あっという間に距離を詰めた柊吾に、瑞生は呆れた声で言い放つ。
「岡崎さんの体調が悪いから支えているだけだ」
「は? だったらさっさと言えよ」
柊吾は瑞生にそう言い返し、強い語気とは反対に優しい仕草で凛音の体を瑞生から引き離し胸に抱き寄せた。
「大丈夫か?」
柊吾は凛音の頬に手を当て上を向かせると、目を細め顔色をうかがった。
「あ……あの」
「顔色が悪いな。熱はないのか?」
「はい、それは大丈夫……」
熱はないはずだ。
わずかに残る目眩に体が揺れ、瑞生は凛音を抱き留めた。
そのとき社長室のドアがノックされると同時に開き、誰かが入ってくる気配を感じた。
「おい、なにしてるんだ」
瑞生の胸に頭を預けて目眩をやり過ごしていた凛音は、聞き覚えのある声に視線を向けた。
「え、柊吾さん……?」
見れば柊吾が凛音たちのもとにつかつかと向かっていた。
荒々しい声音同様、眉を寄せ口元を引き締めた表情はかなり険しい。
「凛音、いったいどうして瑞生と抱き合って――」
「誤解するな」
あっという間に距離を詰めた柊吾に、瑞生は呆れた声で言い放つ。
「岡崎さんの体調が悪いから支えているだけだ」
「は? だったらさっさと言えよ」
柊吾は瑞生にそう言い返し、強い語気とは反対に優しい仕草で凛音の体を瑞生から引き離し胸に抱き寄せた。
「大丈夫か?」
柊吾は凛音の頬に手を当て上を向かせると、目を細め顔色をうかがった。
「あ……あの」
「顔色が悪いな。熱はないのか?」
「はい、それは大丈夫……」
熱はないはずだ。