身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「デザートに苺ムースもいいな。モンブランは最近よく食べてるから、どうだ?」

「はい。あ、あの、できればトッピングもなにもないプレーンタイプのムースをお願いします」
 
控えめな口ぶりながらも期待に満ちた瞳を向ける凛音に、柊吾は柔らかく頬を緩ませた。

柊吾には伝えていないが、実はモンブランよりも苺ムースの方が好きなのだ。

モンブランと違い瑠依と柊吾の過去を連想することもない。

それに、柊吾の自宅で初めて手料理を披露したときに作ったデザートは苺ムース。

いわゆる思い出のスイーツだ。

「とっておきの紅茶も淹れましょうね」

凛音はそう言って目を閉じ柊吾の体温に身を任せた。





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