身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
今日は午後から凛音を医務室に運んだり早退する凛音をタクシーに乗せたりしていたせいで業務に影響があったはずだ。

それなのにいつもよりも断然早い。

それに出張も控えているのに大丈夫なのかと凛音は心配になる。

【お疲れ様です。お仕事は大丈夫ですか? 私のことは気にせず柊吾さんが食べたいものを買って帰ってください。運転には気をつけてくださいね】
 
本当は電話をかけて直接伝えたいのだが、運転中だと思いメッセージを送った。

今日も柊吾の帰りは遅いだろうと考えていたが、いざ早く帰ってくるとわかれば一刻も早く会いたくてたまらない。

こうしてはいられないと、凛音はキッチンに向かう。

今日面倒をかけてしまったお詫びも兼ねて柊吾がよくリクエストするお吸い物を用意しておこうと鍋を取り出した。

「それにしても、柊吾さんには迷惑をかけちゃったな……」

今日の午後、凛音は柊吾に抱えられ医務室に連れて行かれたのだが、結局産業医は別の社員のケガに付き添って病院に行っていたため診てもらえなかった。

『だったらこのまま凛音も病院で診てもらおう』
 


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