身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
その後スマホで検索して見つけたクリニックに凛音は早速予約を入れ、急いで向かった。
そこは高級ブランドや有名レストランがいくつも入る商業ビルの中にあるとても綺麗なクリニックだった。
凛音は待合室で順番を待つ間ずっと、お腹を守るように手を置き緊張していた。
看護師に案内され診察室に入ると五十歳くらいの温和な雰囲気の女医が笑顔で迎えてくれた。
「こんにちは。まずは問診票を見ながら少しお話させてください。その後内診に移るわね」
「はい。よろしくお願いします」
女医の優しい笑顔にホッとし、凛音はそれまで握りしめていた手をそっと緩めた。
それから血液検査や内診も終え、再び診察室で女医から話を聞くことになった。
「これが赤ちゃんが育っている袋よ。心拍も確認できたし、たしかに妊娠していますね」
「妊娠……」
内診のときに撮った超音波の映像を見ながら話す女医の言葉に、凛音は胸がいっぱいになる。
そうかもしれないと思っていたが、先生からはっきりと告げられて予想以上の喜びに震える。