身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「壬生課長なら相変わらずいけ好かない……じゃなくて一方的に言いたいことだけ言ってじゃ、よろしくだって。凛音が心配しなくても、どこにいても仕事は完璧だし普段と変わらずの鬼上司。迷惑なくらいの通常運転だったよ」

「そう……よかった」

もともと柊吾の凛音との付き合い方に納得していない史緖は、箸を動かす手を止めず煩わしそうに答えた。

「凛音が体調を崩してるって私が知ったら絶対に様子を見に行くってわかってるんだよね、きっと。お礼に家にあるワインでもなんでも飲んでいいぞなんて魅力的な言葉まで……。あー、悔しい。そりゃワインは飲みたいけど、それがなくても凛音の様子を見に行くのに」

「うん。仕事が忙しいのにわざわざありがとう。あ、ワインならあそこのセラーにたくさん入ってる。柊吾さんのお許しも出てるし好みのボトルを開けたら? 私は……今日はやめておくからお好きにどうぞ」

セラーを指さす凛音に、史緖は心底うれしそうな笑顔でうなずき、早速セラーを覗き始めた。



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