身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
勢いよく立ち上がり、史緖はセラーの隣にあるガラスケースからワイングラスをひとつ持ってきた。
「凛音はその炭酸水で、ほら、凛音の妊娠をお祝いして乾杯しよう」
はしゃいだ声をあげ、史緖はワインの栓を抜いた。
「あ、ありがとう」
凛音の隣の椅子に腰掛けた史緖は、芳醇な香りが漂う深紅のワインをグラスに注ぎ凛音の目の前に掲げた。
慌てて凛音も炭酸水が入ったグラスを同じ高さに掲げる。
「じゃあ、凛音の妊娠を祝って、そしてこの超貴重なワインを飲める幸運に、かんぱーい」
ふたつのグラスが重なる小気味いい音が部屋に響き、ふたりは顔を見合わせ笑う。
「んー、おいしい。凛音が妊娠してくれたおかげでこんなおいしいワインが飲めるなんて、役得」
史緖は早速ワインを口にしている。
その満ち足りた表情に、凛音は胸がいっぱいになった。
立場が立場だけに、凛音は妊娠したと家族にも誰にも伝えられずにいたが、やはりこうして祝ってもらうと、誰かに「おめでとう」と言ってもらいたかったのだとわかる。
客観的に考えると凛音は妊娠を盾にして柊吾に結婚を迫ろうとしているのだ。
「凛音はその炭酸水で、ほら、凛音の妊娠をお祝いして乾杯しよう」
はしゃいだ声をあげ、史緖はワインの栓を抜いた。
「あ、ありがとう」
凛音の隣の椅子に腰掛けた史緖は、芳醇な香りが漂う深紅のワインをグラスに注ぎ凛音の目の前に掲げた。
慌てて凛音も炭酸水が入ったグラスを同じ高さに掲げる。
「じゃあ、凛音の妊娠を祝って、そしてこの超貴重なワインを飲める幸運に、かんぱーい」
ふたつのグラスが重なる小気味いい音が部屋に響き、ふたりは顔を見合わせ笑う。
「んー、おいしい。凛音が妊娠してくれたおかげでこんなおいしいワインが飲めるなんて、役得」
史緖は早速ワインを口にしている。
その満ち足りた表情に、凛音は胸がいっぱいになった。
立場が立場だけに、凛音は妊娠したと家族にも誰にも伝えられずにいたが、やはりこうして祝ってもらうと、誰かに「おめでとう」と言ってもらいたかったのだとわかる。
客観的に考えると凛音は妊娠を盾にして柊吾に結婚を迫ろうとしているのだ。