身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
『あ、ごめんなさい。まだまだこの後忙しいからそろそろ失礼するわね。柊吾さんには曽我部さんからお電話があったと伝えておきますね。おやすみなさい』
「ちょ、ちょっと。そもそも壬生課長とは……あー。切られた」
それまで機嫌よく話していた小高香波に一方的に電話を切られ、史緖は悔しげに地団駄を踏んでいる。
「ほんとに壬生課長、いったい凛音のことを……って、り、凛音、大丈夫?」
椅子の上で身を丸めている凛音に気づき、史緖は慌てて駆け寄った。膝をついて顔を覗き込むと、凛音は「大丈夫」と言ってゆっくり顔を上げた。
「つわりだと思う。少し治まってたから油断してた。しばらくこうしてたらすぐに楽になるから心配しないで」
「大丈夫って、全然そう見えないけど。ひとまず横になった方がいいよ。ソファに横になろう」
「うん……ごめん」
「いいって。ほら、立てる?」
史緖の肩を借り、凛音はリビングのソファに横になった。
体を動かしたせいかさらに気分が悪くなり、クッションに顔を埋めて楽になるのをじっと待つ。
けれどその間も柊吾のことばかりが頭に浮かび、心が落ち着く気配はまるでない。
「ちょ、ちょっと。そもそも壬生課長とは……あー。切られた」
それまで機嫌よく話していた小高香波に一方的に電話を切られ、史緖は悔しげに地団駄を踏んでいる。
「ほんとに壬生課長、いったい凛音のことを……って、り、凛音、大丈夫?」
椅子の上で身を丸めている凛音に気づき、史緖は慌てて駆け寄った。膝をついて顔を覗き込むと、凛音は「大丈夫」と言ってゆっくり顔を上げた。
「つわりだと思う。少し治まってたから油断してた。しばらくこうしてたらすぐに楽になるから心配しないで」
「大丈夫って、全然そう見えないけど。ひとまず横になった方がいいよ。ソファに横になろう」
「うん……ごめん」
「いいって。ほら、立てる?」
史緖の肩を借り、凛音はリビングのソファに横になった。
体を動かしたせいかさらに気分が悪くなり、クッションに顔を埋めて楽になるのをじっと待つ。
けれどその間も柊吾のことばかりが頭に浮かび、心が落ち着く気配はまるでない。