身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「今更聞くまでもないだろ。合鍵も渡してるからいつでも来ていい。それにここに引っ越してこいって何度も言ってるのにOKしないのは凛音だろ」

「ふふっ。ごめんなさい」
 
ここ最近柊吾とこんなやりとりを繰り返しているが、凛音はそれに答えられずにいる。

「素直になるのはベッドの中だけだな。だったらいっそ外には出さずにベッドの中で監禁するか」
 
柊吾のため息交じりの声を聞きながら凛音はさらにふたりの体を密着させ、この極上の楽しみに集中した。




その後急いで支度を終えた凛音は、柊吾よりも早く会社に向かった。

高級住宅地にある柊吾が住むマンションは、30階建ての高層マンションだ。

一階ロビーにはコンシェルジュが常駐していてセキュリティ対策も万全だ。

初めて連れてこられた日にはまるでホテルのような雰囲気に圧倒された。

柊吾のマンションから会社までは三十分ほどで通勤には便利だ。

週のほとんどを柊吾のマンションで過ごすようになってから一年が経ち、今では柊吾のマンションで過ごす時間の方が圧倒的に長い。

凛音は電車に乗り込み座席に腰を下ろした。

小走りで駅に向かったせいか少し気分が悪い。


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