身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「俺はいずれ母の跡を継いで四代目社長に就任する予定だ。それはもちろん先の話だけど、時期をみてハギモリビールを退職して壬生レジデンスに入社する予定だ」

「やっぱり……今柊吾さんの話を聞いていてそうかなって思ったんです」

ここまでの柊吾の話から、凛音はそうなるだろうと予想していた。

「柊吾さんが壬生レジデンスの社長……。あ、そうなるとうちの社長が寂しがりますね。柊吾さんのことを仕事の面で頼りにしてますし、社長としてではなく気の合う友人としても柊吾さんが大好きですからね。それにしても、壬生レジデンスか……」

柊吾を見ていて単なるサラリーマンではないと思っていたが、予想以上のセレブな生まれだと知り、凛音は感心するようにつぶやいた。

「あ、だったらいつかこのホームページに柊吾さんの顔が載るんですね。……だけど、本当に驚いたな」

とはいえ凛音はこの一年、柊吾の豊かな暮らしぶりを直接見ている。

このマンションひとつとってもそうだ。そのおかげで凛音は今の話を冷静に受け止められている。

「驚かせてばかりで悪い」

柊吾はばつが悪そうに顔をしかめて凛音の肩を抱き寄せる。


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