身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
翌朝、どのデレビ番組も小高香波の結婚の話題でもちきりだった。

人気アナウンサーの結婚というだけでなく、相手は現職大臣の長男だ。

おめでたいうえに話題性もあり、各局こぞって双方の自宅にカメラを出し中継をしている。

朝食を終えた凛音と柊吾は、ソファに並んで座り食い入るようにテレビを見ていた。

「ここまで騒ぎが大きくなったのは俺との写真がSNSにアップされたからだろうな。兄と俺で小高さんを取り合ってたなんて記事もあるし。本当、あの日はしくじった」

柊吾は悔しげにそう言って顔をしかめた。

あの日というのは柊吾が小高香波と食事をしている姿を隠し撮りされた日だ。

予定では柊吾の兄、雅己も一緒に食事をするはずだったが、雅己は仕事が長引き飛行機に乗り遅れてしまった。

そんな事情で柊吾は小高香波とふたりで食事をしていたのだ。

その後小高香波が宿泊するホテルに遅れてやってきた雅己と合流したらしい。

史緖が柊吾に電話をしたのはちょうどその頃のようで、今では凛音の中に残っていたもやもやはきれいさっぱり晴れている。



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