身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
瑠依が柊吾のために手配したと思っていたが、自社が請け負った物件が掲載されているのだ、写真集が届けられてもおかしくない。

「ばれたか」

勢い込んで尋ねる凛音に柊吾は気まずそうに視線を泳がせた。

「父親がらみの問題が片付くまで壬生のことも凛音に言わないつもりだったから、写真集の出所も内緒にしてた」

「なんだ……」

全身から力が抜けるのを感じ、凛音はソファに身を沈めた。

よっぽど瑠依を意識していたのだろう、柊吾の話を聞いて手足の先端がじんわりと温かくなり、呼吸も楽になったような気がする。

「よかった。姉さんが柊吾さんに渡したと思ってたから……なんだ。お母様にお願いしたんだ」 

写真集を胸に抱えた凛音は喜びを隠せない声でぶつぶつ言っては「よかった」を繰り返す。

「なにがよかったんだ? そんなにこの写真集の出所が知りたかったのか? だったらほら」

柊吾は写真集を手に取りカバーと帯を取り去った。

そして本体の表紙に書かれた106のスタンプを押された数字を指差す。



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