身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「ここに本条遙人のサインと106のスタンプがあるだろう。101から110までの通し番号が押された十冊が壬生レジデンスに送られてきたんだ。凛音に渡した写真集にも番号が入ってるはずだ」

「私がいただいたのは105……そうだったんだ」

気になっていた通し番号の真相や写真集を手に入れた経緯を知り、凛音はホッとした。

「私が父とうまく話せたら、父にお願いして直接もらったんですけど。頼みづらくて……」

「なあ、さっきから父って何度も言ってるけど、ご両親が離婚した後離れて暮らしてるお父さんのことか?」

柊吾は怪訝な顔でそう言うと、ソファに身体を沈めている凛音を抱き上げ膝の上に乗せた。

そして凛音の頭を自分の胸に押しつける。

「面倒な父親のことを知られたくなくて、今まで俺は凛音の家族についてなにも聞けずにいたけど。凛音のお父さんはこの写真集に関係してるのか? カメラマンかなにかか?」

「そうじゃないんですけど……ちょっと惜しいです」
 
凛音はとんだ勘違いをしている柊吾がおかしくて口元を緩ませた。

そしてもぞもぞと顔を上げた。

「父は……私の父親は、実は本条遙人なんです。黙っていてごめんなさい」



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