身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「は? 本条遙人が父親?」 

凛音の予想通り柊吾はひどく驚いて、目を丸くし凛音の顔をまじまじと見る。

「そうなんです。私は母に引き取られて、姉は父である本条遙人に引き取られたんです。あの……これも話してなかったんですが姉というのは――」

「じゃあ、凛音のお姉さんって、まさか瑠依?」

柊吾の期待するような声に、凛音は少なからずショックを受けた。

まさか瑠依に会いたいと言い出すのではないかと身構える。

「瑠依……いや、お姉さんとは長く会ってないけど元気なのか?」

「はい。おかげさまで元気です。結婚して子どもがふたりいます。父の事務所を継ぐ予定で仕事もバリバリしてます」

どこまで話すべきなのかわからないまま、凛音は答えた。

頭の中では、瑠依とは会っていないという柊吾の言葉が繰り返されている。

それがうれしい反面、柊吾がまっさきに瑠依の近況を尋ねたことに小さく嫉妬した。

「バリバリか……彼女らしいな。……元気でいるならよかった」

柊吾は目を閉じかみしめるようにつぶやいた。

そしてゆっくり目を開き表情を引き締めた。



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