身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
新年の慌ただしさが落ち着いた一月下旬。
ブライズルームを出た凛音と柊吾は、高級ホテル『白石ホテル』の中でも最大の収容人数を誇る宴会場に向かっている。
ウェディングドレス姿の凛音は、膨らみが目立ち始めたお腹を守るようにゆっくりと白いタキシード姿の柊吾の隣りに並んだ。
午前中ふたりは神前での結婚式を終え、いよいよ今から披露宴だ。
安定期に入っているとはいえ妊娠中の凛音は無理ができない。
二時間以内にお開きを迎えられるようタイムテーブルが組まれ、お色直しも一度だけだ。
当初は入籍だけを済ませて式や披露宴は出産後にするという話も出たが、柊吾の壬生レジデンスへの入社を一年後に控え、慌ただしくなるのは確実で予定通りに行うことが決まったのだ。
「体調は大丈夫か?」