身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
何度も角度を変えながら口内を堪能するような舌の動きに、凛音の肌が粟立ち始めた。

「凛音」
 
キスの合間に漏れる柊吾の声がやけに色っぽく、凛音は背筋にぞくぞくとした感覚を覚えた。

キスは次第に深くなり、どちらの口から漏れているのかもわからないため息が玄関に響く。

それから何度もキスを繰り返され、凛音は柊吾に求められるがまま自ら舌を絡ませキスに夢中になっていく。

「これじゃいつまでもやめられないな」

柊吾は膨れ上がった熱を冷ますようにつぶやき、凛音の下唇を軽く甘噛みした。

そして凛音から渋々離れていく。

凛音は潤んだ瞳で柊吾を見上げた。

「そんな目で見るな。続きは俺の家に帰ってからだ、いいな。眠りたいなら俺の腕の中で眠ればいい。……眠れるように、今夜だけは善処してやる」
 
凛音の返事など不要だとばかりにそう言い放ち、柊吾は艶然と笑った。



 


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