身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
凛音を始め、秘書たちは皆それぞれ担当する取締役を割り当てられていて、取締役が受け持つ部門との調整やスケジュール管理をするのはもちろん、それ以外にも総務部が抱える事務仕事を多く引き受けている。

全社を支える必要不可欠な部門と言えば聞こえはいいが、文字通り縁の下で動くサポート隊だ。

そして全社の業務内容や経営状況を把握していなければ役員たちの適切なサポートはできないという部長の考えのもと、全部署から毎月届く資料に目を通すのはもちろん、社内外からの問い合わせにも問題なく答えるための勉強に費やす時間は相当なもの。

今凛音が確認していた資料にも専門的な用語が多く並んでいるが、ここ五年積み重ねてきた努力に支えられ、すべて理解できている。

ビールの原料選択や製造工程、営業関連の流れも頭に入っていて全国にある工場ごとの特徴も掴んでいる。

秘書としてここまでの知識が必要なのかどうか、配属された当初は疑問に感じていたが、今となっては納得している。

やはり経営陣をスムーズにサポートするには秘書といえどもそれ相応の知識が必要だ。



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