身ごもりましたが、結婚できません~御曹司との甘すぎる懐妊事情~
「これ、今週完成した工場の写真じゃなくて去年稼働を開始した工場の写真ね。たしかに外観や規模は似てるけど、間違ってる」
「あ……本当だ。すみません。今すぐ差し替えます」
立て続けにヒット商品が生まれ、生産力強化のために建設した新工場の写真データが必要なのだが、伊藤は別の工場の写真を使用していた。
入社二年目の伊藤は真面目で努力家だ。
英語が堪能なことから海外事業部担当の専務の秘書に就いている。
伊藤は席に戻り、パソコンで該当する資料を呼び出すと、急いで作業を始めた。
「こんな初歩的なミスをしてしまってすみません。工場見学会の案内を作っていたのでその工場の写真を使ったみたいです」
伊藤はマウスを操作しながら小さく頭を下げる。
「今回は私が気づいたからよかったけど、これからは気をつけてね。これ、経理部が証券会社に送る資料にも使われるらしいのよ」
「そうなんですか。すみません。これからは気をつけます。あ、修正したデータ、今送りました」
伊藤が凛音に背を向けたまま焦った声をあげる。
あたふたしているのが顔を見なくてもわかり、凛音は苦笑する。
「あ、これでOK。ありがとう」
「あ……本当だ。すみません。今すぐ差し替えます」
立て続けにヒット商品が生まれ、生産力強化のために建設した新工場の写真データが必要なのだが、伊藤は別の工場の写真を使用していた。
入社二年目の伊藤は真面目で努力家だ。
英語が堪能なことから海外事業部担当の専務の秘書に就いている。
伊藤は席に戻り、パソコンで該当する資料を呼び出すと、急いで作業を始めた。
「こんな初歩的なミスをしてしまってすみません。工場見学会の案内を作っていたのでその工場の写真を使ったみたいです」
伊藤はマウスを操作しながら小さく頭を下げる。
「今回は私が気づいたからよかったけど、これからは気をつけてね。これ、経理部が証券会社に送る資料にも使われるらしいのよ」
「そうなんですか。すみません。これからは気をつけます。あ、修正したデータ、今送りました」
伊藤が凛音に背を向けたまま焦った声をあげる。
あたふたしているのが顔を見なくてもわかり、凛音は苦笑する。
「あ、これでOK。ありがとう」