カメラを趣味にしていたら次期社長に溺愛されました
「重いですっ」
「そうだよ、俺は重いんだ」
月城さんは起き上がり、隣に横になった。
「咲のことが好き過ぎて些細なことで嫉妬する。そのくせ名前を呼ばれただけでめちゃくちゃ嬉しくて、体を大事にしてあげたいのにまた抱きたくなる」
横目でジッと見つめられて困った私は月城さんの唇に軽くキスをした。
驚いた表情の月城さんを見て「可愛い」と思わず声が漏れてしまう。
「男に可愛いはなしだろ」
「でも可愛いんです。それにカッコいいし寝顔も綺麗だし。私のこともすごく大事にしてくれる。愛おしくて可愛くてどうしようもないです」
思ったことをそのまま口にすると月城さんはそっと私の体を抱きしめた。
「今日はこのまま仕事休んでしまおうかな」
「仕事…って、あ!今、何時ですか?!」
聞くと月城さんがベッドサイドに置かれた時計を手に取り、5時だと教えてくれた。
まだ時間はあるけど、着替えに戻らないと。
「咲は午後からの出社で構わないよ」
月城さんはそう言ってくれるけどそうはいかない。
「じゃあせめてシャワーは浴びて。その後送るから」
月城さんの言葉に甘えさせたもらい、シャワーを借りる。
それから交代で月城さんがシャワーを浴びている間、ひとり部屋に残された私は手持ち無沙汰で、なるべく控えめに、視線を部屋に向けることにした。
「あ、カメラだ」
立ち上がり、そばに寄って見ると、私が今使っているのと同じ機種。
「どんな写真を撮るんだろう?」
気になって周辺を探すも写真は見当たらない。
上手くないと言っていたから現像していないのかもしれないとその時はカメラを元の場所に戻した。